こんなお悩みはありませんか?
- 賃貸の火災保険って自分で決めれないの?
- 火災保険高いけど、安くできないかな
- そもそも火災保険ってどんな内容なの?
このような疑問を持たれている人もいるはず!
この記事では、
- 火災保険について
- 火災保険の選び方
- おすすめの火災保険
- 火災保険の使い方
をそれぞれ解説していきます。
火災保険の中身を知って賢く契約しよう!
火災保険とは?
火災保険とは、2つもしくは3つの内容が重なってできている保険のことを指します。
その3つの内容とは、
- 家財保険
- 借家人賠償責任保険
- 個人賠償責任保険
となっています。
ここで必ず入って欲しい保険は、
- 家財保険
- 借家人賠償責任保険
の2つです。
それぞれの保険について解説していきます。
家財保険
家財保険とは、自分が買った家電や家具といったものが災害で壊れたときに使える保険を指します。
家財保険の補償範囲は
- 火災
- 落雷
- 水害
- 爆発
- 水漏れ
- 盗難や衝突事故などの人災
- 汚損・破損等
補償範囲は幅広く、基本的に何でも使うことができます。
家財保険は、自分のものを補償する保険で使い勝手が良いよ!
家財保険の保証金額の目安は、2人暮らしで、500万円程度あれば大丈夫です。
実際に購入した家具家電の金額が500万円以上かかっていない人がほとんどだと思うので目安にしてみてください。
借家人賠償責任保険
借家人賠償責任保険とは、自分たちが借りている物件に損害を与えた場合に使う保険です。
つまり、大家さんに賠償を求められたときに使うものです。
補償対象は、自分が住んでいる部屋のみとなります。
例えば、自分が火災を部屋で起こした場合
- 自分の部屋のみ燃えたときは、借家人賠償責任保険でOK
- 違う部屋も燃えた場合は、借家人賠償責任保険+個人賠償責任保険が必要
借家人賠償責任保険の補償金額の目安は家によって異なるので、明確にはありません。
しかし、賃貸を契約するときに不動産屋から提示される借家人賠償責任保険の補償金額と同じ金額をかけておくとよいです。
個人賠償責任保険
個人賠償責任保険とは、他人のモノを壊したり、他人にケガをさせてしまったときなどに保証金が出る保険です。
つまり、他人への損害が出たときに使う保険です。
例)
- 上階からの水漏れによって、下階の人の家具家電の破損した場合
- 子供が自転車に乗っていて他の人にケガをさせてしまった場合
個人賠償責任保険は、車の保険でも付いてくることが多い保険です。
契約するときは、車の保険を確認して入っていない場合に検討しよう!
個人賠償責任保険は、自分だけでなく同居の家族なども補償の対象だから二重で入っていないかも確認が必要だよ!
火災保険の選び方
火災保険の選び方は
- 安さ重視なら年間約5000円
- 破損・汚損の補償なら約1万円
- 不動産屋から提示されたものは割高の可能性がある
それぞれについて詳しく説明していきます。
安さ重視なら年間約5000円
安さ重視の保険の場合、付いてくる保険は
家財保険+借家人賠償責任保険のものが多いです。
個人賠償保険も付いている保険もありますが、保証金額が1000万円と少ないものが多かったです。
個人賠償保険の保証金額は一般的に1億円からが多いため、1000万円では心持たないです。
その理由は、賠償金額が高いことがあるからです。
実際の例をあげると、自転車での加害事故例で
判決認容額 | 事故の概要 |
9,521万円 | 男子小学生(11歳)が夜間、帰宅途中に自転車で走行中、歩道と車道の区別のない道路において歩行中の女性(62歳)と正面衝突。女性は頭蓋骨骨折等の傷害を負い、意識が戻らない状態となった(神戸地方裁判所、2013年7月4日判決)。 |
9,330万円 | 男子高校生が、夜間、イヤホンで音楽を聞きながら無灯火で自転車を運転中に、パトカーの追跡を受けて逃走し、職務質問中の警察官(25歳)と衝突。警察官は、頭蓋骨骨折等で約2か月後に死亡した(高松高等裁判所、2020年7月22日判決)。 |
9,266万円 | 男子高校生が昼間、自転車横断帯のかなり手前の歩道から車道を斜めに横断し、対向車線を自転車で直進してきた男性会社員(24歳)と衝突。男性会社員に重大な障害(言語機能の喪失等)が残った(東京地方裁判所、2008年6月5日判決)。 |
自動車保険でも自賠責保険が付いているけど、保証金額は3000万しかないから、基本的には加入をおすすめしてるよ!
破損・汚損の補償なら約1万円
破損・汚損保証とは、自分または家族が家具・家電を壊したときに出る保証です。
破損・汚損保証があると、火災保険の金額が倍以上となりますので、自分に合っているのか考えてから契約する必要があります。
破損・汚損保証が付いている火災保険がおすすめな人は
- 子供が小さく、部屋を汚す可能性がある
- うっかり物を壊してしまうことが多い
- 破損や汚損があっても保険ですべてカバーしたい人
同棲なら破損・汚損はいらない人が多いと思うよ!
不動産屋から提示されたものは割高の可能性がある
物件を契約するとき、一緒に火災保険もセットで契約することが多いです。
火災保険の内容を教えてくれたことは、私の経験上ありませんでした。
実際に私が契約した時は1年12000円など、割高なものが多かったです。
不動産屋は契約時には「この賃貸物件の火災保険は決まっています」と言って、自分たちが指定する火災保険に加入させようとすることが多いです。
「なぜ、不動産屋は火災保険を自分たちから契約させたいのか?」というと、
指定の火災保険に加入させると、不動産会社に紹介料が入るからです。
指定の火災保険は、不動産屋への紹介料金が上乗せされているので、金額が割高になっていることが多いです。
自分の入っている保険が割高かどうかの基準は
- 必要な補償内容が付いているか?
- 破損・汚損の補償がないなど、補償は薄いのに価格が高いなどはないか?
- 免責金額が設定されており、その金額も3万円など高いもの
火災保険は契約書の特約で記載されない限り、火災保険の強要はできないから、自分でしっかり選んで契約しよう!
おすすめ火災保険
おすすめ保険を表にしてみました。
保証金額は、条件によって異なるので目安にして下さい。
商品名 | 家財保険 | 家財保険対象内容 | 家財保険対象外内容 | 借家人賠償責任保険 | 個人賠償責任保険 | 金額 | 破損・汚損 | その他 | 支払い方法 | リンク |
![]() スマート火災保険(スリムタイプ) | 家財の補償:100万~700万円 | 火災・風災・ひょう災・雪災・破裂・爆発・漏水による水漏れ・盗難・外部からの物体の衝突・騒じょう | 水災・上記以外の破損・汚損事故 | 借家人賠償:1,000万円 | なし | 420円/月 | 修理費用特約(借りているお部屋の補償)保険金額 50万円(自己負担:3000円) | <水・カギかけつけサービス> <法律相談サービス> | クレカ | 詳細を見る |
![]() スマート火災保険(ベーシックプラン) | 家財の補償:100万~700万円 | 火災・風災・ひょう災・雪災・破裂・爆発・漏水による水漏れ・盗難・外部からの物体の衝突・騒じょう | 水災・上記以外の破損・汚損事故 | 借家人賠償:1,000万円 | 1億円 | 610円/月 | 修理費用特約(借りているお部屋の補償)保険金額 50万円(自己負担:3000円) | <水・カギかけつけサービス> <法律相談サービス> | クレカ | 詳細を見る |
![]() THE 家財の保険 ベーシックⅠ型 | 家財の補償:金額は自由に設定できる | 火災・風災・ひょう災・雪災・破裂・爆発・漏水による水漏れ・盗難・外部からの物体の衝突・騒じょう・水災・上記以外の破損・汚損事故 | なし | 借家人賠償:3000万円 | オプションプラン | 12,590円/年 | 修理費用:300万円(自己負担額:3000円) | 臨時費用保険金 損害保険金×10% 100万円または保険金額×10%*のいずれか低い額限度 | クレカ、口座振り込み | 詳細を見る |
![]() 日新火災 お部屋を借りるときの保険 | 家財の補償:50万~2000万円 | 火災・風災・ひょう災・雪災・破裂・爆発・漏水による水漏れ・盗難・外部からの物体の衝突・騒じょう・通貨・預貯金 証書の盗難 | 上記以外の破損・汚損事故 水災は不明 | 借家人賠償:2000万円(示談交渉サービス付き) 対象:火災・破裂・爆発・水濡れ | 1億円 | 10000円/年 | 修理費用:300万円 | 被害事故法律相談費用等:年間30万円まで 24時間365日 住宅トラブルを無料サポート「すまいのサポート24」 | クレカ | 詳細を見る |
個人的なおすすめの火災保険は、
この中のどれを選んでも大きくは間違いはないよ!
火災保険の申請手順
火災保険の申請手順は
- 建物に被害が出た場合は大家さんと話す
- 保険会社または保険代理店へ事故発生の連絡
- 保険金申請書類(保険金請求書、損害の写真、修理見積書等)の作成・準備
- 保険会社へ書類を送付
- 保険金の受取
となります。
1.建物に被害が出た場合は大家さんと話す
最初に建物に被害が出た場合には、責任の有無を明確にする必要があります。
そして、話し合いをしてから入居者の責任となった場合に火災保険の申請を始めます。
自分の家具・家電の修理の場合は、この作業はいらないので、2.保険会社または保険代理店へ事故発生の連絡をしましょう。
2.保険会社または保険代理店へ事故発生の連絡
事故が発生したら、保険会社(保険代理店)へ連絡しましょう。
そのときに保険会社から聞かれることは
- 契約者氏名、住所、電話番号
- 証券番号
- 事故の日時、場所、状況
- 損害の程度
と言ったものが聞かれます。
すぐ答えられるように、契約書またはサイトで契約内容を言えるように準備しておきましょう!
3.保険金申請書類(保険金請求書、損害の写真、修理見積書等)の作成・準備
保険金の申請書類を作成していきます。
保険会社によって変わりますが、たいていは
- 保険金請求書
- 被害物または被害個所の写真
- 修理見積書
- 修理の領収書や修理不明書
を提出またはサイトにアップロードします。
修理見積書は、家電ならヤマダ電機といった家電量販店、物件の修理見積の場合は、賃貸の場合では管理会社が普段使っている修理会社を手配してくることが多いです。
4.保険会社へ書類を送付
準備した書類を保険会社に送付します。
サイトからアップロードする場合はやり直しがすぐ出来ますが、送付の場合はすぐ出来ないので、確認をしっかりしましょう。
5.保険金の受取
保険会社が見積書等を受理し、審査が通ったら保険金が口座に支払われます。
保険金の支払い後は、保険会社から支払い通知が送られてくるので間違いがないか確認しましょう。
火災保険のQ&A
火災保険は使うと保険料金が上がるの?
火災保険は、使ったとしても保険料金は上がりません。
事故後すぐに連絡しないと保険金は支払われないため、都度請求するのが大切です。
修理後や事故後3年間までは使えるけど、すぐに請求するほうがおすすめ!
火災保険は自分で契約できるの?
火災保険は、契約書に「指定」と書かれていない場合は、変更や自分で契約ができます。
不動産会社による火災保険の強要は違法行為になります。
保険会社に電話で「保険金は支払えない」と言われたらどうする?
コールセンターの担当者が保険料を支払うか判断する権限はありません。
保険会社は、基本的に保険金は支払ないようにしたいです。
そのため、コールセンターの担当者から「それは保険の対象ではありません」と言われることがあります。
しかし本来、保険料が支払われる流れは以下の通りなので、コールセンターの担当者が判断するのはおかしいです。
保険支払いの流れ
- 保険契約者:保険金請求用紙を提出する。
- 保険会社:専門部署で写真と約款を確認し、保険金がおりるか決定をする。
「もしコールセンターで対応外です」と言われたら、「録音しますので、もう一度お願いします」と言ってみると良いでしょう。
破損や汚損で保険金を請求する際の注意事項は?
破損や汚損で保険金を請求する際の注意事項は
- 退去時にまとめて請求できない
- 事故直後の写真や修理の見積書が必要
- 自然損耗は対応できない
退去時にまとめて請求できない
退去時に保険を使うことは出来ません。
火災保険は入居しているときに使えるものなので、修理が必要になったらその都度修理してください。
事故直後の写真や修理の見積書が必要
火災保険を使うときは、事故直後の写真が必要となります。
事故から時間がたってから、申請することも面倒になってきますし、できることはすぐにしましょう。
自然損耗は対応できない
普段の生活で付いた傷や汚れには保険金が支払われません。
普段生活で着いた傷・汚れの例は
- 家具設置による床・カーペットのへこみ・跡
- テレビ、冷蔵庫等の後部壁面の黒ずみ
- 壁に貼ったポスターや絵画の跡 など
そのため保険の申請時には、不測かつ突発的な事故であることを強く伝えるのが大切です。
「偶然起きてしまった」というようなニュアンスをしっかり伝えよう!
まとめ:自分に合った火災保険を見つけよう
火災保険について、解説してきました。
内容としては、
火災保険の中身は
- 家財保険
- 借家人賠償責任保険
- 個人賠償責任保険
火災保険の選び方は
- 安さ重視なら年間約5000円
- 破損・汚損の補償なら約1万円
- 不動産屋から提示されたものは割高の可能性がある
おすすめの火災保険は
火災保険の申請手順は
- 建物に被害が出た場合は大家さんと話す
- 保険会社または保険代理店へ事故発生の連絡
- 保険金申請書類(保険金請求書、損害の写真、修理見積書等)の作成・準備
- 保険会社へ書類を送付
- 保険金の受取
これで火災保険については、おおまかに理解できたと思います。
この知識を使って自分に合った火災保険を見つけましょう。